この記事では、コーチングをオンラインで学ぶ方法について詳しく解説した後、どういう学び方があなたの将来にとってベストなのか、コーチングスキル習得までの最短ロードマップについて、プロコーチ歴20年の最上輝未子(国際コーチ資格PCC保有者)がアドバイスします。これからコーチングを学ぼうと思っている方は是非最後までご覧になってください。
コーチングをオンラインで学ぶ方法
コーチングをオンラインで学ぶ方法は3つです。
- Udemyのコーチング講座を受講する
- ストアカでオンラインのコーチング講座を探して受講する
- オンラインで実施しているコーチングスクールを探して受講する
それぞれにメリット・デメリットがあるので、ひとつずつ詳しく解説しますね。
Udemyのコーチング講座を受講する
Udemyとは、世界最大級のオンライン学習プラットフォームです。
日本は、(株)ベネッセコーポレーションが運営しています。
Udemyは、ありとあらゆる学びができるプラットフォームですが、全ての講座は、一方通行のオンライン視聴型のコンテンツです。
受講者は、講師にメッセージで質問できますが、講師と直接会話をしたり相談することはできません。
コーチング講座もいくつか出ていますが、コーチングの学習は、語学学習と似ていて、実際に使ってなんぼのところがあるので、Udemyだけでコーチングを習得するのは正直難しいです。
「コーチングとはなんぞや」を座学で学ぶという意味においては、キャンペーンを利用すると1200円で受講できるので、とてもお手軽です。
Udemy公式サイトは下記です。あなたも検索してみてください。いろんな講座があって楽しいです。
ストアカでオンラインのコーチングスクールを探して受講する
ストアカも、Udemyのような学習プラットフォームですが、こちらは、オンラインの双方向の講座が提供されています。
お値段もお気軽な感じなので、ちょっとお試しでやってみる価値はあるかなと思いますが、コーチングで検索して出てきた講座の講師プロフィールを見ると、国際コーチング連盟の国際資格を持っている人は見つからなかったので、世界基準のコーチングを学べるかはちょっと疑問です。
ストアカの公式ページで「コーチング」を検索した結果リンクは下記です。それぞれのクラスから、担当講師のプロフィールがご覧になれるので、あなたの目でご確認ください。わたしが見た限り、コーチ業界で名が通っているコーチ資格をお持ちの方、コーチ業界で活躍しているコーチはいらっしゃらないようでした。
ビジネススキルで「コーチング」のオンラインレッスン | ストアカ
「コーチ資格の種類とベストな選び方」については別の記事で詳しく書いているのでそちらも合わせてご覧下さい
オンラインで実施しているコーチングスクールを探して受講する
コーチングスクールはたくさんあります。珠玉混合の状態です。
本当にたくさんあって、初心者の方は迷われるかと思います。ひと昔前のアメリカがそうでした。そして多くの訴訟が発生したそうです。日本はアメリカに10年遅れているので、今がその時期だと思います。日本はアメリカのような訴訟文化ではないので訴訟にはならないと思いますが、コーチングではないものをコーチングといって提供しているケースはたくさんあると思われます。
初めての方にはわかりづらいので、次のチャプターで、お勧めの学び方をご紹介しますね。
プロコーチ歴20年の最上輝未子がお勧めする学び方
上記記事でもお伝えしていますが、プロコーチ歴20年の最上輝未子がお勧めする学び方は、ICF(国際コーチング連盟)の認証プログラムを提供しているスクールの講座を受講し、国際コーチ資格ホルダーのプロコーチたちのメンターコーチングを受けながら学ぶ方法です。
理由1:世界に通用する高水準のコーチングが学べる
ピカソは、素人目には良くわからない抽象画を描いていますが、実は、写真のように正確な写実が得意だったそうです。
基礎があるから、その上をいく抽象画が描けた、ということなんですね。
何でもそうですよね。音楽だって運動だって、基礎という強固な土台の上に、その人の個性がプラスされて、さらに上をいく素晴らしいものになるのではないでしょうか!
カリスマとして成功した人がオリジナルで作った手法を学ぶよりも、まずは世界基準を満たした、高水準のコーチングを学んだ方が後々大きく飛躍することができます。
実際、アメリカでは、粗悪なコーチングを提供する”えせコーチ”が大量に発生し、訴訟トラブルがたくさん起きたので、業界全体の質を保つために、1995年に国際コーチング連盟ができました。当時プロコーチとして活躍していたトーマス・レナードと他数名のコーチたちが中心でした。
現在では、150カ国以上の国から5万人以上のコーチが参加する世界最大級のコーチング団体となっています。
国際コーチング連盟のミッションは、
”コーチングの専門職の世界的な発展をリードするために存在すること”
そのために、コーチングのゴールドスタンダードを推進して育成しています。
つまり、ICFが定める「コーチとしての能力水準(コアコンピテンシー)」と「倫理規定」をしっかりと守ったコーチングをマスターすることは、世界に通じるコーチングスキルを手に入れることになり、あなたのコーチングの強固な土台となるのです。
理由2:世界基準をマスターしたメンターからのコーチングが受けられる
優秀なメンターがいるかどうかは、習得のスピードに影響します。
国際コーチング連盟の認証を受けたプログラムでは、ICFが定める条件を満たしたメンターコーチからメンターコーチングを受けることが定められています。
つまり、世界基準をマスタ-したメンターからのコーチングが受けられるということ=優秀なメンターから直接指導が受けられる、ということなのです。
当然ですが、習得のスピードは上がります。
理由3:ICF資格があると仕事が取りやすい
ICF資格を取得するには、実践時間の達成(ACC100時間・PCC500時間・MCC2500時間)と各レベルの実技試験に合格する必要があります。
合格するためのハードルが高い分、実力を証明されているので、社会的信用度も高く、仕事が取りやすくなります。
実際、企業内コーチとして雇われるためには、PCC以上が求められることが多いと聞きます。
独立系コーチとして活動するにしても、企業内コーチとして活動するにしても、ICF資格を持っておいて損はないでしょう。
ICF(国際コーチング連盟)認証プログラムを提供しているスクールの見つけ方
ICF(国際コーチング連盟)の認証プログラムかどうかは、ACSTH、もしくは、ACTPの認証マークが表示されているかどうかで判別できます。
今現在、ACSTHはレベル1へ、ACTPはレベル2へとトランジッション申請が行われている最中です。なので、ネットでコーチングスクールを検索すると、表記がいろいろになっている可能性があるのでご注意ください。
日本国内の認証団体は、ICFジャパン(国際コーチング連盟の日本チャプター)が一覧にして表示しています。リンクを貼りますので、そこでご確認ください。この一覧表もいずれ、レベル1・レベル2表記に切り替わります。
ICF(国際コーチング連盟)の認証プログラム提供団体一覧は下記でご覧になれます
ACTP / ACSTH / CCEプログラムの提供団体 – ICF Japan Chapter | 一般社団法人国際コーチング連盟 日本支部
上記リンクリストに掲載されているスクールのうち、オンラインで講座を開催しているところを調べてください。コロナの影響で、以前は集まって会場で実施していた講座が、ZOOMなどのオンラインで開催されるようになっています。最近は、集合形式でやっているところもあるので、各スクールに問い合わせてみてください。
ちなみに、最上輝未子が主催しているNPO法人ヘルスコーチ・ジャパンでは、全ての講座をZOOMを使ったオンラインで実施しています。
さらに、実施した講座の録画をいつでも閲覧できるようにしているので、何度も繰り返し学習することが可能となっています。無料で参加できるお気軽講座も定期的に開催していますので、興味がある方は、下記からご覧下さい
資格取得までのロードマップ
ICFが発行する3つの資格のうち、初級資格であるACC資格取得までのロードマップは下記です。
ACC資格取得に必要な60時間の講座は、最短で半年から1年程度で受講可能ですが、問題は、申請時に必要なセッション実践時間100時間です。
この100時間は、ICF認証プログラムの受講をスタートしたときからカウントできますので、最短で資格を取得したければ、受講と同時にスタートして、その記録をしっかりと残しておいてください。
記録は申請時に必要となるので、必ず残しておいてください。
もちろん、申請時には、セッションを実施したクライアントの許可が必要です。なので、契約書、もしくは、合意書をしっかりと作り、その方の記録をICFの資格申請時に使う許可をもらう必要があります。
どういう契約書/合意書を作るのか、どういうふうにそれを記録として残すのか、副業禁止のサラリーマンの場合どうするのか、などについて、ヘルスコーチ・ジャパンでは、丁寧なサポートをしています。
スクールによっては、そういった細かな部分のサポートをしていないケースもあるので、受講を決める前に、しっかりと確認しておきましょう。
まとめ
コーチングをオンラインで学ぶ方法には3つあります
- Udemyのコーチング講座を受講する
- ストアカでオンラインのコーチング講座を探して受講する
- オンラインで実施しているコーチングスクールを探して受講する
プロコーチ歴20年の最上輝未子がお勧めする学び方は3です。
スクールは、国際コーチング連盟(ICF)認証のプログラムを提供しているところを選びましょう。
なぜなら
- 世界に通用する高水準のコーチングが学べる
- 世界基準をマスターしたメンターからのコーチングが受けられる
- ICF資格があると仕事が取りやすい
からです。
ICF(国際コーチング連盟)認証プログラムを提供しているスクールのリストは、ICFジャパンのHPからご覧になれます。
ACTP / ACSTH / CCEプログラムの提供団体 – ICF Japan Chapter | 一般社団法人国際コーチング連盟 日本支部
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