国際コーチング連盟(ICF)の資格ACC・PCC・MCCをお持ちの方は、3年ごとに資格更新が必要です。更新の際には、CCE(Continuing Coach Education コーチの継続教育)単位が必要です。
この記事では、英語表記のため日本人にはわかりづらい更新条件について詳しく解説しています。ただし、内容については、頻繁に更新されるので、必ずICFの英語のページでも確認するようにしてください。該当リンクは記事中に記載しています。
3年ごとに更新が必要です!あなたの資格期限は大丈夫ですか?
すでにご存じかと思いますが、
ICF(International Coach Federation 国際コーチング連盟)の認定資格である、ACC・PCC・MCCをお持ちの方は、3年ごとに、資格更新手続きをしなければなりません。
せっかくとった国際コーチ資格、更新条件が足りなくて更新できなかった・・・では、あまりに悲しすぎますよね。
ところが、更新に関する記述も、更新の書類も、全て英語でやらなければなりません。
日本人にはハードルが高い作業です。
そこで、このサイトでは、初めての更新で不安がいっぱいのあなたのために、できるだけ詳しく、更新の方法について解説していきます。
更新のための条件を満たすには、時間がかかりますので、早めにとりかかってくださいね!
満了期限はいつ?
更新満了は、取得時の認定証の下のほうに記載されています。
満了期限は、いつ取得したとしても、取得時から3年目の12月31日になっているはずです。(下記画像の赤丸のところ)
注)この認定証は期限切れのものです。現在の認定証はデザインが変更になっていて、デジタルデータで送られてきます。偽造される危険性があるので、Webへのアップは禁止されているので、古い認定証を使っています。
英語では
December 31,2015
のように、当然ですが英語で記載されています。
自分の更新年度がいつなのか、まずはチェックしてみてください。
お気づきと思いますが、この認定証は、期限切れのものです。
わたしがPCCをとったのは、2009年でした。
それから、画像の2015年までは、紙の認定証がアメリカ本国から送ってきていましたが、それ以降は、デジタルデータで添付されてくるようになりました。
ちょっと味気ないですね。
デザインも、もっと簡単なものに変わっています。
デジタルデータでの送付なので、今のデザインの認定証をアップすることは、ICFから禁止されています。偽造を防ぐためかもしれませんね。
更新のお知らせは英文メールで送ってきます
更新のお知らせは、ICFのメンバー登録をしていれば、メールでお知らせしてくれます。
更新時に必要な条件を満たすには、それなりの時間がかかるから、お知らせのリマインドメールはかなり早い時期に送ってきます。
条件は、3年間で満たせば良いので、意識して条件を満たすように心がけてください。
お知らせメールは英語なので見逃さないように注意しておきましょう
アドレス帳に登録して、迷惑メールフォルダに入らないようにしておきましょう。
お知らせを受けとれるように、ICFのメンバー登録はしておいたほうが安心です。
ICFメンバーの登録方法
まず、ICFの公式ページを開きます。→ ICFの公式ページはこちらをクリック
右上の「Join ICF」ボタンをクリックしてください
すると「Join ICF Today」というタイトルのページが出てきます。
ICFに入会するとどんな良いことがあるかが英文で記載されているので、翻訳ソフトなどを使って読んでみてください。
読み進めると、ページの真ん中当たりに下記ボタンがあるので「I’m Ready」の青いボタンをクリックしてください
すると「ICF New Member Application」というページが出てきます。ここは、自分の情報を入れる登録フォームです。DeepLなどの翻訳ソフトを使って該当する箇所にチェックをいれて次に進んでくださいね。
更新時に必要な条件
更新に関する情報は下記ページでご覧になれます
3つの資格、ACC・PCC・MCCに分けて、更新条件(Renewal Requirements)が記載されています。当然ですが英語です。(´Д`)
ICFジャパンが、更新条件などを和訳して記載してくれていますが、ちょっとわかりづらいです。
ICFジャパンとは? ICFの情報を日本人に向けて発信するための団体。コーチの有志が運営しています。ちなみに、わたしが運営しているNPO法人ヘルスコーチ・ジャパンは、ICFジャパンの法人パートナーになっています。
更新時(renew)に必要となるのが、CCE(Continuing Coach Education コーチの継続教育)単位です。
CCE(Continuing Coach Education)とは何か?
CCE(コーチの継続教育)は、新たな学習機会を得たい人、または、ICFの認定資格を更新しようとする人のための上級トレーニングのことです。
CCEは2つのカテゴリー(コアコンピテンシー、リソースデベロップメント)に分かれています。
コアコンピテンシー(Core Competencies)
ICFのコアコンピテンシーに直接関連する、もしくはコアコンピテンシーを発展させた上級のコーチトレーニングです
リソースデベロップメント(Resource Development)
コーチの専門的な成長発展に役立つスキルトレーニングです。
例えば、個人的成長、コーチングのツールやアセスメント、ビジネスの作り方、もしくはICFのコアコンピテンシーの分野に入らない他のマテリアルを指します。
2018/5/24時点での必要単位数およびその他の条件は下記です。
ACC更新時に必要な条件
下記の条件を、初めてのACC取得時から3年の間、もしくは、前回の更新時から3年の間に満たさなければなりません。
- 10時間のメンターコーチングを受けている
- 40時間以上のCCEの講座に参加していること
40時間のCCEには、
- 少なくとも24時間のコアコンピテンシーを含まなければならない
- 少なくとも3時間の倫理規定を含まなければならない
- その他はリソースデベロップメントで良い
- 10時間のメンターコーチングはコアコンピテンシーとして40時間のCCEにカウントできる
メンターコーチは、PCC・MCCの有資格者、もしくは、ACC取得後3年以上たっている(少なくとも1回以上の更新経験がある)ACC有資格者でなければなりません。
CCE単位は、コアコンピテンシー(CC)とリソースデベロップメント(RD)の2つがあります。どちらの単位がとれるのかについては、CCE発行団体にお尋ねください。
忘れがちなのが「倫理規定3単位」。現在のところ、オンラインで学べる教材は英語でしか提供されておりませんが、ヘルスコーチ・ジャパンでは、現在、この倫理規定3単位を日本語で取得できるプログラムを【CCEパック】として提供しています。必ず必要になる単位ですので、忘れないようにご注意ください。
PCC・MCC更新時に必要な条件
PCCとMCCの更新条件は同じです。
下記の条件を、初めてのPCC・MCC取得時から3年の間、もしくは、前回の更新時から3年の間に満たさなければなりません。
- 40時間以上のCCE講座に参加していること
40時間のCCEには
- 少なくとも24時間のコアコンピテンシーを含まなければならない
- 少なくとも3時間の倫理規定を含まなければならない
- その他はリソースデベロップメント・コアコンピテンシーのどちらでも良い
10時間までのメンターコーチング(する・受ける)と、コーチングスーパーヴィジョン(する・受ける)は、更新に必要な40単位としてカウントすることができます。
メンターコーチングとは
コーチングのスキルアップを目的としたコーチングのことで、最低でも3ヶ月以上行われるべきとICFは定めています。さらに、メンターコーチングを実施できるコーチには条件があり、実施内容についても義務が定められています。
ヘルスコーチ・ジャパンでは、ICF関係の情報をブログ記事で発信しています。下記からごらんください
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メンターコーチングって何?一般的なコーチングとの違いを分かりやすく解説
コーチングスーパーヴィジョンとは
ICFでは、コーチング・スーパービジョンを「コーチとクライアント双方の利益のために、内省的な対話を通じてコーチの能力を継続的に高めるための共同学習実践」と定義しています。
CCEが受けられる講座はどこで見つかるのか?
ICFジャパンの下記ページから見つけることができます。
そして、ICFジャパンが定期的に発行しているメルマガの最後に直近の講座リストが記載されています。
他にも、ICF関連の役立つ情報が送られてくるので、是非登録なさっておいてくださいね。
メルマガ登録は、下記ページの一番下にあります
なお、最上が主催している、NPO法人ヘルスコーチ・ジャパンでは、更新用単位がとれるコースを11コースご用意しています。
これらは、ACCが取得できるLEVEL1コース・PCCが取得できるLEVEL2コースに含まれるコースをばら売りしているので、LEVEL2コースに含まれるコースを、ACCの資格更新用にお使いになった場合は、あとでPCCをとりたくなって当団体のLEVEL2コースに編入するときに、差し引くことができる「L2差額対応」をしています。
詳しくは、下記ページをご覧下さい
注意!倫理規定3単位が必須になっています!あなたは忘れていませんか?
以前は、コアコンピテンシーの必要単位を満たしていれば更新できたので、倫理規定3単位のことを知らない方も多いようです。
ICFは、いきなり変更になることがしょっちゅうあって、わたしたちも常々注意はしているのですが、しばしばギョッとさせられます。
そのメンバーは、幸い英語ができる人だったので、必死で受けられるところを探し、ICFのサイト内でそれが提供されていることを見つけ事なきを得ました。
それでも、英語で動画を見て、英語で論文を読み、英語で論述式のテストを受けるのは難儀だったそうです。
もし英語ができなければ、完全にアウトでした。
倫理規定3単位を受けられるところは非常に少ない!
CCE単位がとれるプログラムは、日本国内にもずいぶんと増えてきたのですが、倫理規定については、受けられるところが極端に少なくなっています。
アメリカでも少ないらしく、ICFの英語サイトには、倫理規定3単位がもらえるオンラインプログラムが提供されています。
倫理規定の3単位をもらうためには、
- 上記サイトにある動画(もちろん英語)を見る
- 指定の論文(Do You Give Your Clients Advice.)を読む
- オンラインで受けるテスト(選択式と記述式有り)に全問正解する
という手順が必要です。
もちろん全て英語です。
テストは、選択式問題の他に、記述式の問題があるので、英語ができない人には、正直難しいでしょう。
朗報!日本語で倫理規定3単位をとる方法があります
そこでヘルスコーチ・ジャパンは、ICFと交渉し、ICFが提供している動画および論文、テストを日本語に翻訳する許可をとりました。そしてこれをヘルスコーチ・ジャパンの受講生に提供する許可ももらっています。
そして、ICF資格更新のためにCCE単位が必要なあなたのために、CCE単位取得パックをご用意しました。
詳しくは下記からご覧下さい